ADHD/ADD(注意欠陥多動性障害)とは?
ADHD/ADDの診断基準
ADD/ADHDの診断のために用いられる標準的な国際診断基準には、「DSM−IV」、および「ICD−10」の2つが存在します。前者はアメリカ精神医学協会(APA)による精神疾患の診断マニュアルで、北米、カナダ等を中心に用いられており、日本でもこちらを使う医師が多いようです。一方、世界保健機関(WHO)の国際基準である後者はイギリス等を中心としたヨーロッパ圏で用いられています。
これら二つの診断基準においては、「多動」の扱い、併存する疾患の扱いなどに少し違いがあり、その結果ICDの基準のほうがより厳しいものとなっています。つまり、DSMの基準で「ADHD」と診断されても、ICDで規定する「多動性障害」の診断基準は満たさないというケースがあり得るわけです。ヨーロッパ圏でADHDの出現率が相対的に低いのは、この診断基準の違いであるとも考えられています。
なお、この診断基準は本来は医師が用いるべきものであり、自己診断のために使わないようにと強く警告されていますので、もし使う場合はあくまで参考程度にとどめてください。
特に、大人の場合は「7歳以前から症状があった」という事実が前提となっていること、基本的には本人ではなく家族など周囲の人による評定が診断に用いられることなど、自己診断をすべきでない根拠があります。
診断が必要だと思われる方は必ず受診してください(日本では、診断名をつけられるのは医師に限られています)。ただし残念ながら、日本の精神医療においてはADD/ADHDという障害そのものを認めない医師も少なからず存在するという事実があります。
診断に納得がいかない場合は、セカンド、サードオピニオンを求めるのもよいでしょう。但し、「これこれの理由であなたはADD/ADHDとは認められない」という説明がきちんとしたものであれば別です。他の診断名がつけば、まずはそちらの治療を優先すべきでしょう。(by ばじる)